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第27話 手を繋ぐより近いって、どのくらい?

last update publish date: 2026-09-22 15:29:12

第27話 手を繋ぐより近いって、どのくらい?

 翌朝、俺は陽菜の顔を見るなり、昨夜のメッセージを思い出した。

『手より近い』

 あれだけ言い残して寝た女が、正門前で妙に爽やかな顔をしている。

「おはよう、悠真」

「おはよう」

「今日、一限?」

「ある」

「私も」

「そう」

「……何」

「何が」

「さっきから顔見てない?」

「見てる」

「何で」

「昨日のせい」

 陽菜が一瞬止まった。

「あ」

「忘れてた?」

「忘れてない」

「なら説明」

「朝から?」

「言い出したのお前だろ」

「そうだけど」

 陽菜は急に視線を逸らした。

 昨日の夜は文字だったから勢いで言えたらしい。

 本人を前にすると、急に弱くなる。

「何がしたいの」

「そんな直接聞く?」

「遠回しに聞くほうが恥ずかしい」

「私は今、直接のほうが恥ずかしい」

「じゃあ昨日何で送ったんだよ」

「寝る前ってちょっと強くなるじゃん」

「知らないよ」

「悠真だってあるでしょ」

「あるけど」

「ほら」

「でも翌朝回収はする」

「真面目」

 陽菜はしばらく黙って歩く。

 俺も急かさなかった。

 正直、予想はしている。

 手を繋ぐより近い。

 抱
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